健やかな毎日を過ごすためには、自然な眠りが重要です。自然な眠りがあってこそ、十分な休養を取ることができ、翌日の活力へとつながります。
しかし、自分ではよく眠れているつもりでも、日中眠くて困ることはありませんか?
どうして日中に眠くなるのでしょうか?
眠くなる理由は人それぞれですが、日本人の多くの方が、実は十分な睡眠を取れていない、と言う報告もあり、知らず知らずのうちに睡眠不足になって日中眠くなっている可能性もあります。
主な原因として、次のようなものがあります。
睡眠不足症候群は、眠ったり目を覚ましたりする機能の異常が原因ではなく、普段の生活で慢性的に睡眠不足が起こるため、日中に眠くなったりします。夜間の睡眠時間が十分に確保されていないことや、睡眠の質が良くないことも日中眠くなる一因として考えられます。
睡眠不足症候群の人の普段の生活を見てみると、平日はあまり眠らない生活をしていることが多いようです。そのため、ふだんの生活ではしっかり睡眠をとることが重要です。米国国立睡眠財団(NSF)による2015年の報告では6~13歳は9~11時間、14~17歳は8~10時間、18歳~64歳は7~9時間を理想的な睡眠時間として推奨しています。
体内時計が乱れることで起こる概日リズム睡眠障害は昼間に起きることができなくなります。時差ぼけや交代勤務などが原因で起こることが多いようです。
また、睡眠時無呼吸症候群という就寝中の無呼吸の状態やいびきによって睡眠が妨げられて日中に強い眠気を感じたり、その他、アレルギー等のお薬の副作用などによって起こる場合もあります。
ナルコレプシーや特発性過眠症のような代表的な中枢性過眠症は、眠ったり目を覚ましたりする脳の機能の異常によって起こります。
日中に眠くなる原因は色々とあります。適切な治療のためにも、まずは睡眠の専門の先生がいる病院を受診しましょう。